年末年始頃になるとよく効く言葉「干支」。
私たちが干支というときは大半、子丑寅…と並んでいる十二支のことですが、本当は同じ子年でも、その後ろに甲乙丙…という十干がついて初めて「干支」になるんですって。
あなたは自分の干支が持つ意味や特徴について、よく知っていますか？
ここでは十二支をメインにした干支の中から、一番おおらかで優しい性格を持つといわれる未年について、詳細にご紹介してみたいと思います。
目次
干支の由来と歴史
干支というのは、十干と十二支を合わせたもののことです。
私たちになじみ深い十二支は、昔の中国で生まれた概念で、もともとは時刻を表すために使われていました。
夜中の23時から1時までを子の刻、ここから時計回りに十二支が並びます。
「草木も眠る丑三つ時」なんて言いますよね。
あれは丑の刻、つまり午前2時ごろのことなんです。
そして十干は、こちらも中国から来たもので、10日間を一区切りにして名前を付けたものと言われています。
よく思い出してみてください。1ヶ月を上旬、中旬、下旬と3つに分けますよね。
こうやって10日ずつ分けるのが、この十干から来ているんです。
意外とまだまだ私たちの日常に溶け込んでいるんですね。
十二支の動物にひつじが選ばれた理由とは？
十二支の中に未年、ヒツジがいる理由はご存じでしょうか？
昔は文字を読める人が少なかったがゆえに、わかりやすく動物を当てはめたのですが、その中で8番目にヒツジが選ばれました。
どの動物も幸せを願っていますが、未年は群れで生活しているその姿と温厚な性格から、家内安泰、そして平和が願われる象徴となっています。
羊といえば、眠れない時にカウントするものというイメージですが、あれはなぜだか知っていますか？
実はこれ、もともとは英語圏のおまじないです。
ヒツジはsheepといいますよね。
そして眠るはsleepです。
この2つが似ていることから、sheepを繰り返すことで眠くなるよというものだったそうです。
誰かに話したくなる羊の雑学と一緒に未年を覚えてくださいね。
未年にはこれまでどんなことが起こってきた？
12年に一度めぐってくる未年ですが、過去の未年にはどのような事件が起こっているのでしょうか。
昭和、平成の未年を見てみると、1967年には中東戦争、1991年にはイラク空爆、2003年にはフセイン政権が崩壊など、中東で大きな変化が起きていますね。
そして何と、未年にはあのガンダムが生まれ、「101回目のプロポーズ」が生まれ、「冬ソナ」が生まれているんです。
つまり、未年には中東で何らかの変化が起こり、日本ではヒット作が生まれることが多いんですね。
ちなみにあの坂本龍馬と土方歳三も未年生まれの同期、一回り上の未年生まれには勝海舟がいます。
平和で温和な羊のイメージとは異なり、大きな変化が生まれやすい年なのかもしれませんね。
未年生まれはどんな性格？
未年生まれの人は、ヒツジのイメージ通り、思いやりにあふれ、柔らかい雰囲気を持った人が多いようです。
これまた群れを成すヒツジのイメージ通り協調性に富み、家族や友人、仲間をとても大切にする傾向にあります。
要は、誰とも仲良くできる才能がある、ということですね。
変化を嫌い、平和を愛する未年ですが、その芯はとても強く、「こう」と決めたらどこまでも貫く強さも持ち合わせており、コツコツ努力をすることをいとわないところもあります。
基本的には敵を作らず、戦わずというスタンスですので、誰かと競争することを避ける傾向にあります。
競争を嫌うゆえに出世欲などもあまりなく、のんびりゆっくり人生を生きていきたいタイプです。
実は東洋の伝統的な占術でも干支が使われているんです
何かと生活に溶け込んでいる干支ですが、中国では占いのために使われたこともありましたし、今も東洋の伝統的な占術には干支が欠かせないものがたくさんあります。
四柱推命や紫微斗数占いがそれにあたります。
私たちが生まれ落ちたその瞬間、干支が何だったのかで人生を占うことができますし、その時の星の動きと干支を組み合わせることでさらに細かく鑑定していくこともできちゃうんですね。
干支を制すものは人生を制するのかもしれません。
紫微斗数とはどんな占術？どんなことが分かる？
台湾などでどんどん人気が高まっている紫微斗数占いをご存じでしょうか。
紫微斗数は古代中国で生まれたもので、生年月日などを基にして占い、その人の性格はもちろん、持って生まれた運命などを細かく解き明かすことができるものです。
生年月日、生まれた場所、そして時間と、多くのデータを使って導き出すために、計算はとても複雑で扱える人が少なかったのですが、その分まさにオーダーメードの鑑定結果を手にすることができちゃうのです。
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