年末年始になると、カレンダーや年賀状、街中のポスターのイラストなどでよく見かける「十二支」。
日本では「卯年」など年に使うことが多いですが、実は「年」に限らず月、日、時間にも割り振られており、もともと古代の中国で暦の記録に使うために考案されたといわれています。
でも、もともとなぜ十二支には動物が割り振られているのでしょうか？
今回は十二支のうちの「寅年」について説明していきましょう。
目次
干支の由来と歴史
「干支」は紀元前の中国で暦や時間をあらわすために使われ始めたそうです。
「干支」の「干」は、木火土金水の五行が陰陽の2つに分かれたもので、甲（きのと）と乙（きのえ）は「木」、丙（ひのえ）と丁（ひのと）は「火」、戊（つちのえ）と己（つちのと）は「土」、庚（かのえ）と辛（かのと）は「金」、壬（みずのえ）と癸（みずのと）は「水」、というように「10の干」で構成されています。
そして「支」は、子（ね）、丑（うし）、寅（とら）、卯（う）、辰（たつ）、巳（み）、午（うま）、未（ひつじ）、申（さる）、酉（とり）、戌（いぬ）、亥（い）の12種類が「十二支」と呼ばれています。
この「十干」と「十二支」の組み合わせで年、月、日、時間を読むことができます。
寅（とら）が干支に選ばれた理由とは？
十二支の「トラ」は「虎」ではありません。
もともとは中国の漢書の「演（えん）」という字が起源になっているそうです。
十二支は植物の1年間の成長の様子が元になっているそうですが、「演」は物事がよく動く、物事に働きかけていくという意味があり、まさに草木が伸び始めていく状態をあらわしていると言われています。
同じ「始まり」でも、子は無の状態からこれから生まれていくという意味が強く、寅の場合は「今持っているスキルをさらに伸ばして成長させていく」という可能性を秘めた意味合いが強くなります。
なお、動物の「虎」があてはめられたのは、虎は力や強さの象徴であり、勢いがあることから春の季節に木々が力強く伸びている様子になぞらえた……という説もあります。
寅年にはこれまでどんなことが起こってきた？
寅年にはどんなことが起こったでしょうか？
1962年は、世界的に有名なビートルズがレコードデビューした年。ジャニーズ事務所が創立した年でもあります。
1974年は、 佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞しました。
1986年は、NASAのスペースシャトル「チャレンジャー号」爆発事故発生。その他上野動物園のパンダの繁殖に成功、レンズ付きフィルムカメラ「写ルンです」発売され、大流行しました。
1998年は、長野オリンピック開催、またFIFAワールドカップに日本が初出場するなど、スポーツが盛り上がった年です。
2010年は、惑星探査機「はやぶさ」が帰還。
そして2022年はロシア、ウクライナへ軍事侵攻や、北京五輪で日本は過去最多の18個のメダルを取得するなどがありました。
寅年生まれはどんな性格？
寅年生まれの人は、好奇心が旺盛で新しいことに対してとても積極的です。
一度決めたらとことん突き進むところがあり、困難にぶつかっても果敢にぶつかっていくパワフルな性質を持っています。
また、真面目で正義感が強く、まがったことが嫌いです。
裏表がなく、ズルいことをせず正々堂々と突き進んでいく姿はカリスマ的な魅力を発揮することも。
しかし、完璧主義でこだわりが強く、良くも悪くも自分の信念をとても大切にすることから、ときには人とぶつかることも少なくありません。
マイペースで、やや自分勝手に行動してしまう部分もあります。
寅年の人は、もう少し周りと歩調を合わせることを意識すれば、よりスムーズなコミュニケーションが楽しめるでしょう。
実は東洋の伝統的な占術でも干支が使われているんです
東洋の占いの基本になる「干支」
木火土金水の五行を、甲（きのと）乙（きのえ）丙（ひのえ）丁（ひのと）戊（つちのえ）己（つちのと）庚（かのえ）辛（かのと）壬（みずのえ）癸（みずのと）それぞれ陰陽二つに分けた「十干」と、子（ね）、丑（うし）、寅（とら）、卯（う）、辰（たつ）、巳（み）、午（うま）、未（ひつじ）、申（さる）、酉（とり）、戌（いぬ）、亥（い）の「十二支」の組み合わせで占います。
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紫微斗数とはどんな占術？どんなことが分かる？
紫微斗数とは、中国で生まれた占術の1つで、今から1300年以上前に発祥したと言われている伝統ある占い方法です。
紫微斗数では、生まれ落ちた生年月日から、その人の運命や宿命について、詳しく分析することができます。
たとえば性質や才能はもちろん、どんな人やどんな仕事が向いているか、将来どのようなことが起こるのかなど、さまざまなことを占うことができます。
また、自分だけではなく、相手の浮気願望やパートナーの性格、結婚後の変化なども知ることもできますよ。
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